硝子体収縮

加齢とともに硝子体が小さくなる症状

名前の通り、硝子体が収縮し小さくなってしまう症状。

原因の多くは生理的飛蚊症と同じように老化現象の一種とされているので、高齢になるにつれて発症する割合が高くなります。

硝子体の中の水分を保持し透明度を保つ働きを担っているヒアルロン酸は、透明なゲル状の組織ですが、老化現象によって組織が変性し水分をうまく保つことができなくなってしまうと、硝子体の中から水分が抜けたしてしまい体積が小さくなっていくことがあります。

ヒアルロン酸が壊れて水分が抜ける。
この繰り返しにより硝子体収縮が起こります。

また、そうする事で網膜側の硝子体膜が次第に網膜から離れ、後部硝子体剥離を引き起こすようになります。

後部硝子体剥離だと注意しなければいけないのが、硝子体膜と網膜が癒着してしまっている場合です。

硝子体収縮に影響されて網膜が剥がされることがあり、その場合には、網膜剥離や網膜裂孔を引き起こし、出血を伴い、硝子体出血となる事もあります。

剥離した網膜は、そのままにしておくと次第に視細胞が壊死して機能しなくなるので、失明に至る危険性もありますが、今では、レーザー治療などで治す事が可能となっています。

硝子体収縮は、加齢とともに起こるものなので、普通に生活していても防ぎようがありませんが、代謝の早いと言われるヒアルロン酸を意識して摂取する事が改善に繋がるかもしれません。

ヒアルロン酸と聞くと、何となく、美容に効果できな成分というイメージがありますが、このように、硝子体を構成する重要な成分でもある事を考えると、サプリメントなどを活用して上手に摂取していくことが望ましいかもしれません。

硝子体収縮はこのように進行する

【1】正常な硝子体
ゲル状組織で水分を内側に保ち高い透明度が有ります。


【2】硝子体の老化と離水
硝子体が老化すると、水分を保つ事が難しくなります。

このような現象を離水と呼び、離水している部分を空隙(くうげき)と呼びます。


【3】加齢により増える空隙
加齢に伴い空隙が幾つも現れるようになります。このように離水が進行することで、飛蚊症も悪化し始めるようになります。


【4】空隙の拡大
空隙がそれぞれ大きくなり、硝子体膜の外側へと到達するものが出てくるようになると、硝子体膜から空隙内の水分が抜け始めます。


【5】硝子体膜からの液漏れ
水分が抜けてしまった空隙の分だけ硝子体の小さくなってしまいます。


【6】後部硝子体剥離と関連する病気
場合によっては、網膜裂孔を引き起こし、網膜剥離を引き起こす原因ともなり兼ねません。


こうして硝子体の組織編成が起こる過程で、飛蚊症が現れたり進行したりするのです。